拡大する写真・図版 トークイベントで語る松井周(右)と村田沙耶香=2019年9月15日、京都市左京区のロームシアター京都

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 2人を結びつけた言葉は「変態」――。芥川賞作家・村田沙耶香さんと、岸田国士戯曲賞作家・演出家の松井周さんが、架空の島「千久世島(ちくせじま)」を舞台に、それぞれ小説と戯曲を書いた。29日に小説が発売され、東京で舞台も開幕する。共通のタイトルは「変半身(かわりみ)」。執筆中に京都で行われたトークイベントや取材会で2人が語った、創作の過程とは――。

 2年ほど前、松井さんが責任編集を務める雑誌の企画で、対談したことがプロジェクトの発端という。

 一見とっぴな環境に、グロテスクなまでに順応していく人間の生態を描いた作品で、共同体や、人間の自己認識に対して疑問を突きつけてきた、松井さん。

 「村田さんが書いた、(死んだ人間を葬儀の参列者が食べ、そこで出会った男女で受精する)小説『生命式』を読んで、『ない』と思いつつ『ありそう』と思える、ギリギリのふざけた感じが面白くて。キーワードとしては『変態』が、しっくりくるんですが」

 村田さんは「『僕もこんな変態…

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