桜を見る会、予算編成異常あり 大幅な支出超が常態化
及川綾子
国の予算を使って首相が毎春開催する「桜を見る会」は、予算編成にも問題があった。予算を大幅に上回る支出が常態化しており、官邸幹部も「望ましくない」と認める。予算の成立前から大幅な支出超を見越して会の準備も進めており、「国会軽視だ」との批判もある。
菅義偉官房長官は25日の記者会見で、桜を見る会の予算について問われ「招待人数を限り、最小限に行っていきたいと思う」と述べ、予算額を減らす考えを示した。
内閣府の資料などによると、会の予算は2019年までの過去6年、1767万円で同額だった。実際の支出額は、14年の3005万円から右肩上がりとなり、19年は5519万円と予算の3倍超に。予算では2167万円の会場設営費さえ足りなかった計算になる。
一般に、事業費は予算の範囲…