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 約13億人の信者がいるローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(82)は25日、東日本大震災の被災者と面会した。東京電力福島第一原発事故に触れ、日本のカトリック司教団が原発廃止を唱えていることを紹介。「私たちは次世代にどんな世界を残すか省みることが大事だ」と述べた。

 教皇は「将来のエネルギー源に関し勇気ある重大な決断をすること」が環境問題に対処する第一歩になるとも指摘し、間接的に「脱原発」への転換を促した。今回の来日には、各国の大手メディアの記者が同行しており、こうした発言は世界に向けて発信された。

 教皇はこの日、天皇陛下と会見したほか、安倍晋三首相とも会談。夕方には東京ドームで5万人超を集めたミサを開いた。

 教皇は、官邸のホールで開かれた安倍首相や各国駐日大使らとの懇談会で、「国や民族の文明は、経済力によってではなく、困窮する人にどれだけ心を砕いているか、出生率の高さと命をはぐくむ能力があるかによってはかられる」と訴えた。(河原田慎一)