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 日本を訪問していたローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は26日午前、羽田空港から教皇特別機で、ローマに向けて出発した。離日の前に、教皇は自身の出身修道会「イエズス会」が設立した上智大学(東京都)を訪問。「日本には効率的で秩序だった社会があるが、それ以上に、人々がより人間的で思いやりのある社会を強く求めていることが分かった」と日本の印象を語った。

 演説で教皇は、イエズス会の創始者の一人で16世紀に日本でキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルが、日本最古の学校「足利学校」に強い影響を受けたという歴史を紹介。「知識を吸収し、広めるという学校の役割は、現代でも変わらず重要だ。未来をよりよくするためにも、学問の自由と自主性を保ち続けることが必要だ」と述べた。

 教皇は4日間の滞在中、元難民や被爆者、東日本大震災の被災者、いじめに苦しんだ経験を持つ若者など、カトリック信者だけでなく様々な立場や世代の人々と交流した。各地で演説し「貧しい人、声を上げられない人の声を代弁する」として、利益や効率重視の社会に警鐘をならした。(河原田慎一)