性的虐待した司祭に禁錮40年以上 教皇の責任問う声も

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サンパウロ=岡田玄
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 南米アルゼンチン西部メンドサの裁判所は25日、2005年から16年にかけ、カトリック系の障害者施設で聴覚障害児に性的虐待をしたとして、司祭2人に禁錮40年以上の判決を言い渡した。現地メディアなどが報じた。訪日していたフランシスコ教皇はアルゼンチン出身で、ブエノスアイレス大司教を務めていたこともあり、責任を問う声がある。

 報道によると、イタリア人の司祭、ニコラ・コラディ容疑者(83)に禁錮42年、アルゼンチン人司祭のオラシオ・コルバチョ容疑者(59)に禁錮45年の判決が言い渡された。2人は16年に逮捕されるまで、聴覚障害児が通うカトリック系の施設で、5~17歳の児童を性的暴行するなど、20件の性的虐待をしたと認定された。このほか、共犯の庭師の男も禁錮18年の判決を受けた。

 コラディ容疑者は、出身地のイタリアの学校でも性的虐待をしたとして告発されていた。バチカンは09年には問題を把握していたとされるが、コラディ容疑者は罪に問われず、アルゼンチンの施設で働き続けていた。

 カトリック教会では、各地で…

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