【動画】北海道新幹線延伸区間の建設現場を初公開=長崎潤一郎撮影
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 2030年度の北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の札幌延伸に向けた工事を進めている鉄道建設・運輸施設整備支援機構は26日、北海道長万部町と八雲町にまたがる建設現場を報道陣に公開した。約212キロの延伸区間の8割をトンネルが占め、掘削に伴う残土処理が課題となっている。

 建設現場の報道公開は初めて。新八雲駅(仮称)―長万部駅間の立岩トンネル(ルコツ工区)は、39あるトンネル工区の一つで全長は5キロ。ダイナマイトで爆破しながら1カ月に100メートルのペースで掘削しており、作業が本格化した昨年夏以降、970メートル掘り進んだという。24年1月にコンクリートの舗装を含めた工事が終わる予定。同機構によると、全39のトンネル工区のうち36工区は発注済みで、残る3工区も来年3月までに発注するという。

 工事の最大のネックは掘削で発生する残土の処理だ。残土は札幌ドーム12個分に相当する約1950万立方メートルが見込まれるが、受け入れ先が決まっているのは現時点で52%にとどまる。残土の3割超は法令の基準値を上回るヒ素やカドミウムを含む「対策土」といい、受け入れ地の確保が進んでいない。(長崎潤一郎)