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 関西電力の役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から約3億2千万円分の金品を受け取っていた問題を受け、同社は26日、今後は役員と社員が社外から贈答や接待を受けることを原則、禁止すると発表した。年内に規定をつくり、グループ会社にも通知して対応を求める。

 出向者を含む社員約2万人らが対象。中元・歳暮、昇進祝い、手土産の受領や、取引先などが費用を負担する会食やゴルフ、スポーツ観戦への参加などを念頭に「贈答や接待を受けてはならない」という社内の規定を新設する。違反した場合、懲戒処分の対象となる可能性があるという。

 例外は、年末に配られることの多いカレンダーなどのノベルティー(宣伝用記念品)や、会社の事前承認を受けた会費制の会食・イベントのみとする方向。贈答や接待をやむを得ない形で受けてしまった際は、会社に報告したうえで、返却などの対応を取ることにする。

 従来は「節度を持って良識の範囲内にとどめる」とのコンプライアンス(法令や社会規範の順守)指針があっただけで、具体的なルールはなかった。この日、体調不良の岩根茂樹社長に代わり、記者会見した森本孝副社長は「指針は抽象的な部分もあった。再発防止策に向けた第一歩だ」と話した。ただ、今回の規定は関電側からの贈答や接待は含まないという。(西尾邦明)