セ遊撃手で初のMVP 巨人・坂本「まさか、この賞を」
プロ野球のNPBアワーズ(総合表彰式)が26日、東京都内で行われ、今季の最優秀選手(MVP)と最優秀新人(新人王)が発表された。MVPはパ・リーグが西武の森友哉捕手(24)、セ・リーグは巨人の坂本勇人内野手(30)が選ばれた。ともに初受賞。
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セ・リーグの遊撃手では、史上初めてMVPに選ばれた。「長い歴史で、受賞したショートがいなかったなんて、誇りに思う。まさか、プロ野球選手になって、この賞をいただけるとは夢にも思っていなかった」と巨人の坂本勇人(30)はほおを緩める。
リーグ新記録となる開幕から36試合連続出塁などバットはもちろん、広い守備範囲と強肩で再三ピンチを救い、5年ぶりのリーグ制覇に貢献した。シーズンを通じて心がけていたのは調子が良くても悪くても、結果が出ていても出ていなくても、変わらないでいること。「常に僕が前を向いている。負けるとチーム全体が暗くなるけど、そういう時に僕がいつも通りやっているのが大事」。プレーだけでなく、精神面でもチームを支えた。
現在、通算1884安打。13年間の選手生活で、1シーズン平均145安打を放っており、来季は榎本喜八(元毎日など)が持つ2千安打の最年少記録(31歳7カ月)更新にも期待がかかる。「シーズンは長いし、けがをすることもある。そんなに簡単に達成できない。1試合1試合、いい準備をして、1本1本を積み重ねていきたい」(山下弘展)
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