トランプ氏、感謝祭行事でジョーク「七面鳥にも召喚状」
米国で七面鳥の丸焼きを食べるのが習慣の28日の感謝祭を前に、トランプ米大統領は26日、ホワイトハウスで「七面鳥恩赦式」を開いた。食卓に並ぶ運命から七面鳥を救う恒例行事。トランプ氏は「ウクライナ疑惑」で弾劾(だんがい)調査を受けていることを引き合いに、七面鳥も議会から召喚されたなどとジョークを飛ばした。
トランプ氏が恩赦を与えたのは「ブレッド」(パン)と「バター」と名付けられた2羽の七面鳥。トランプ氏は「いかなる状況でも平穏でいられるよう育てられた。重要なことだ。なぜなら2羽は(弾劾調査が行われる議会の)地下室に出頭するよう召喚状を受け取っているからだ。民主党は私が七面鳥に優しすぎると非難している」と述べ、参加者の笑いを誘った。
さらに「ブレッドとバターよ、これだけは強調しておく。弾劾調査に協力する証言者らと違い、お前たちは実際に私と会った。これはとても異例なんだぞ」と続けた。トランプ氏は政権幹部に弾劾調査に協力しないよう命じているが、複数の政府高官が調査で証言しており、「証言者の多くは私に会っていない。また聞きの情報ばかりだ」などと批判している。
感謝祭は11月の第4木曜日で、大統領が七面鳥を救う恩赦の習慣は、リンカーン大統領の息子が「殺さないで」と頼んだのが起源とされる。今回、恩赦を受けた2羽はバージニア州で余生を送る。(ワシントン=土佐茂生)
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