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 自動化などの最新技術を活用し、主力拠点の生産能力を「5割増し」にすることに工作機械大手ヤマザキマザックが成功した。肝はITによる製造工程の「見える化」。それぞれ異なる機械をつくっていた二つの工場を機能ごとに再編し、品質向上や省エネも期待できるという。

 最新技術を使うスマート工場をうたい、国内生産の6割を担う美濃加茂製作所(岐阜県)の第1、第2の両工場を一体運用する仕組みを整えた。

 ねらいは、効率よく多品種少量のものづくりをすることだ。部品の加工を担う第2工場では無人フォークリフトが行き交う。約3千種類に及ぶ部品には「現在位置」を知らせる名刺大の電子タグをつけ、モノの流れを管理する。

 一方、約600メートル離れた第1工場は組み立てに特化。作業を集約したことで工場内の温度管理がしやすくなり、省エネにもつながるという。

 投資額は約130億円。生産能力は月230台から350台に拡大した。「『進化し続ける工場』をめざし、さらに取り組みを進める」(堀部和也執行役員)といい、別の工場にも広げていく計画だ。(山本知弘)