河井前法相・案里氏らの告発状を送付 大学教授ら
米田優人
河井克行前法相の妻で、7月の参院選で初当選した案里参院議員(広島選挙区)の陣営が、選挙カーに乗る車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったと報じられたことについて、神戸学院大の上脇博之教授らは27日、2人と案里氏の秘書に対する公職選挙法違反(買収、虚偽記載)容疑の告発状を広島地検に送った。地検は今後、受理するかどうか検討するとみられる。
上脇氏らは告発状で、3人が7月、車上運動員13人に日当の上限額を超える3万円を支払ったと主張。案里氏の選挙運動費用収支報告書に報酬として1人1日1万5千円を支払ったとする虚偽の記載をした疑いがあるとしている。
上脇氏は同日、大阪市で会見し、「過去の選挙違反事件と比べて多数の運動員を買収している点で悪質と考えている。検察が捜査を尽くせば、真相が解明できるはずだ」と語った。
一方、広島市の市民らも近く、河井氏と案里氏を公選法違反などの容疑で刑事告発する方針。準備を進める男性(72)は「説明責任を果たせという声を地元からも上げたい」と話した。(米田優人)
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