[PR]

 大阪・キタの歓楽街に9月、小さなカフェバーができた。水曜と金曜の夜にだけ、明かりがともる。ふらりと立ち寄った人が病気や障害、生きづらさを語り合う場にと、42歳の会社員が開いた。自身も、再発と転移を繰り返すがんと7年間闘っている。

 カウンターとテーブルで計8席、「カラクリLab.(ラボ)」は20平方メートルほどのこぢんまりとした空間だ。ずらりと並ぶ酒瓶を背にカウンターに立つ谷島雄一郎さん=大阪市=が、ビールやカクテル、コーヒーを提供する。すべて1杯500円。「人が素直になって心の内を話しやすい環境を考えたら、カフェバーに行き着いた。飲食店開業が目的ではないんです」と笑う。

 2012年、職場の健康診断をきっかけに、食道にGIST(消化管間質腫瘍(しゅよう))という希少がんが見つかった。ステージ4相当と診断され、再発・転移を重ねてきた。今夏も縦隔などを切除する手術を受けた。

 当初感じたのは不安、怒り、悔…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら