父とのゲームは性虐待だった 消したい自分を愛せるまで

有料記事子どもへの性暴力

山田佳奈
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子どもへの性暴力

写真・図版

 2年前、子どものころのアルバムを初めて開いた。そこには父親から性暴力を受けていた幼稚園から中学2年生までの写真がある。

 あのころの自分を消してしまいたいとずっと思ってきた。わたしはどんな表情で写っているのか。怖くて、これまで見られずにいた。

 高松市で美容院を営む宮本ゆかりさん(49)は大企業で管理職を務めた父(76)と専業主婦の母(73)のもと、一人娘として育った。性虐待の記憶が残るのは幼稚園に通う5歳のころの父とのじゃんけんゲーム。

子どものころに受けた性暴力は、心身に深い傷を刻み込みます。しかし、その多くは埋もれたままです。この状況をどうしたら変えられるのか。被害に深く傷つきながらも、勇気を持って実名で語る被害者たちに話を聞きました。

 勝つとお菓子をもらえ、負け…

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