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 植物にまつわる思い出を持つ人は多いのではなかろうか。ところが、もう一度見たいと願ったとき、それがこの世から消えているということは、あっても不思議ではない。そんな事態を避けようと、日本で栽培される貴重な植物を守りながら後世に伝える「ナショナルコレクション」の認定制度が、日本植物園協会によって動き始めた。

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 美しい花や葉を愛(め)でるため、これまでに多くの植物品種が誕生した。江戸時代の日本で多彩な園芸文化が花開いたことは、海外でも知られている。

 だが、古い品種が消えていくこともしばしばだ。17世紀末ごろの江戸で著されたとみられるツツジの解説書『津ゝし絵本』には395品種が掲載されている。そこには現在まで伝わる品種もあるが、「南京絞(なんきんしぼり)」「美女つつじ」など多くは現存しない。赤い実が美しい常緑小低木のヤブコウジ(紫金牛)は明治時代に大流行し、品種名を記載した名鑑なども出回った。でも当時のほとんどの品種は消えてしまった。

 「時代に合わなくなっても遺伝資源としての価値は残る。消えてしまいかねない植物を何とか保全したい」と岩科司・日本植物園協会会長は訴える。そこで2017年にナショナルコレクションの認定制度が始まった。

 同協会でナショナルコレクショ…

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