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 香港政府に抗議するデモ隊が香港理工大に立てこもってきた問題で、大学側は学内を捜索したが立てこもる人物は見つからなかったと27日、発表した。警察が事実上、制圧した形だ。

 大学によると、26日に教員ら約50人で学内を捜索して、立てこもっていたとみられる女性1人を見つけた。27日も再び約100人で捜したが、この日は誰も見つからず、大学側は、警察の包囲を解くよう政府に要求する声明を出した。警察側も同日、28日に大学側とキャンパスに入り、危険物の処理などをすると発表した。

 同大には今月中旬から警察と衝突した学生らが逃げ込み、最大約1千人が立てこもった。警察に包囲され、脱出を試みる動きも一部にあったが、大半は投降した。ここ数日も、警察や大学関係者の呼びかけに応じて大学を離れる人が相次いでいた。

 デモ隊の拠点となった同大での立てこもりは沈静化し、激しい抗議活動は影を潜めている。24日の区議会選で圧勝した民主派が求める「五大要求」の実現に対し、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官がどう対応するかが今後の焦点となる。(香港=高田正幸)

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苦渋の決断に至った文政権。視線の先には北朝鮮、さらに中国やロシアの存在があったようです。