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 内視鏡を使った耳の手術が増えている。顕微鏡を使ったこれまでの手術より体への負担や痛みが少なく、手術をためらっていた人も受けるようになった。最近は、穴が空いた鼓膜を再生する新手法にも内視鏡が使われている。

高齢者も治療へ前向きに

 山形市の会社員男性(49)は7年前、右耳の鼓膜の内側に真珠腫という塊ができ、耳の穴がふさがって聞こえが悪くなった。放っておくと炎症がひどくなり、周囲の骨を溶かすこともある。山形大学病院(山形市)の欠畑(かけはた)誠治教授を受診し、手術で取り除くよう勧められた。

 手術は内視鏡で行われた。直径3ミリ弱の内視鏡と器具を耳の穴に入れ、小指の爪ほどの鼓膜を缶詰のふたを開けるように一部を残して周囲を切開して持ち上げた。真珠腫を取り除き、鼓膜を縫い付けた。3時間ほどで終わった。

 男性は2008年にも左耳の真珠腫を取り除く手術を受けた。その時は耳の後ろの骨に穴を開け、顕微鏡で見ながら取り除いた。内視鏡の方が術後の痛みは少なく、耳を包帯でぐるぐる巻きにせず綿球を詰めるだけで済んだ。傷痕も残らず、術後3日目にシャワーを浴びることができた。

 男性は「内視鏡では手術前に髪をそらないのがうれしかった。負担は顕微鏡手術とは比べものにならないくらい軽かった」と話す。

 欠畑さんによると、耳の内視鏡手術は1984年にフランスで始まり、2000年代に広まった。国内では、03年に欠畑さんらが始めた。現在は真珠腫のほか中耳の炎症が続いて鼓膜に穴が開く慢性中耳炎、耳の組織が硬くなる耳硬化症など、耳のほとんどの病気の手術に使われている。

 内視鏡は顕微鏡を使った手術と…

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