岩手)新時代へ「石割桜」 南部鉄器、陛下に献上

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緒方雄大
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 天皇陛下の即位を祝い、岩手県から伝統工芸品南部鉄器が11月中旬、献上された。制作者は滝沢市大釜風林で工房を営む伝統工芸士の田山和康さん(69)。約40年前、陛下と接し開かれた皇室を肌で感じていたといい、新時代への思いを胸に、岩手の特徴をいかした作品を作りあげた。

 陛下が即位を国内外に宣言する「即位礼正殿(せいでん)の儀」から約2カ月。田山さんは「良い時代になって欲しい」と願う。自身の技を磨きつつ、世代交代も意識し、知識や技を若い職人に伝えていくことが使命だと考えている。

 田山さんは16歳の時、名工とうたわれた鋳物師の13代鈴木盛久氏に弟子入りした。技を磨くと共に展覧会などに足を運び、様々な工芸品や芸術品などを見て「自身の好きな形」を模索し続けてきた。

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