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 財務省が28日発表した貿易統計の確報によると、韓国向けビールの輸出が10月はゼロとなった。前年同月は数量で824万リットル、金額ベースで約8億円を出荷していた。日韓関係の悪化を受け、韓国で巻き起こっている日本製品の「不買運動」が影響したようだ。

 日本のビールは韓国市場で一定の存在感があり、今年7月までの1年間では毎月3億円以上が輸出されていた。だが、日本政府が7月、フッ化水素など化学3製品の韓国への輸出規制を厳格化。韓国国内では食料品店から日本メーカーの商品が撤去されるなどの動きが広がった。このため、ビールの輸出額は8月に約5千万円、9月は約60万円と急減が続いていた。

 また、同じ食品分野では清酒の韓国向け輸出も約250万円となり、前年同月比99%減となった。9月は75%減っていたが、減り幅はさらに拡大した。

 一方、輸出規制が強化されたフッ化水素は前年同月比94%減の4063万円だった。輸出がゼロだった8月、372万円だった9月と比べるとわずかながら回復した。(岩沢志気)