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 企業の生産管理などにインターネットやAI(人工知能)の活用を進める静岡県IoT(モノのインターネット)推進ラボが29日、静岡市葵区牧ケ谷の県工業技術研究所内に開所する。28日の内覧会には、県内の製造業者ら50人が参加した。

 ラボは実験棟1階の機械加工試験室、材料開発試験室を改装して作った「展示体験室」「研修室」からなる。展示体験室では、VPN対応モデムや遠隔通信、遠隔操作機器を手がける県内8社が、ブースで自社製品を展示している。

 静岡鐵工所は金属部品加工の機械に制御装置を付け、掘削機軸の回転数などのデータをインターネットで共有。稼働状況をスマートフォンでモニタリングしたり、作業日報や寸法検査成績書を自動作成したりできる。協立電機は製造ラインを撮影、録画するカメラを開発。クラウドに動画をあげて、出先や海外からも不具合の原因を検証できるようにした。

 研修室には、機械制御のプログラミングと稼働状況の表示、生産設備の操作が行えるタッチパネルを7台用意した。ドイツやタイの工場の生産ラインの稼働状況を、パソコン1台で制御する仕組みを実習できる。

 県経済産業部の天野朗彦部長は「人口減少、少子高齢化社会では、AIやIoTの活用による労働軽減が欠かせない。生産性を向上させる先端技術を製造現場に導入するとともに、IT化に対応できる人材の育成を目指したい」と話した。(阿久沢悦子)