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 10月15日、名古屋市から借りてきたばかりの捕獲器をエサ場に置いた。猫が中に入り、仕掛けられた板を踏むと扉が閉まる単純な仕組みで、その日は閉まらないように細工した。

 毎日わが家に来るようになった「地域猫」のハハ、ハチ、テンの3匹は興味津々。捕獲器に出入りしたり、飛びついたり。こんなに警戒心がなくていいのか、君たち。

ノラ猫についての相談や苦情は、名古屋市だけでも年約8千~1万件。2014年の市政アンケートで回答者の5割以上が「フン尿」などに悩んでいると答えた。長い間、悩まされてきた私と妻が「地域猫」という活動を知り、取り組んだ体験、4回シリーズの最終回です。

 捕獲できると確信した妻は、市指定の獣医師に不妊・去勢手術を予約する電話をした。「直接お話ししたいのでクリニックに来てください」と言われ、訪ねた妻に、獣医師は丁寧に説明してくれた。手術費は、市が助成するクーポン券(オス1万5千円、メス3万円相当)でほぼまかなえるが、生殖器系の病気、妊娠しているなどの場合は追加費用をわが家が負担する必要があるという。

 捕獲と手術は4日後に決まった。まずはハハとハチだ。テンは小さく、手術に適した月齢5~6カ月に達していないかもしれないので後回しにした。

 捕獲は、あっけなく成功した。しかも2匹同時に。すぐ捕獲器に風呂敷をかけて落ち着かせた。2匹は暴れることも騒ぐこともなかった。夕方、妻と私でクリニックに運んだ。手術は夜だという。

 晩ご飯を食べていると、電話が鳴った。獣医師からだ。「ハハが貧血気味です。おそらく最近出産したためだと思います。飼い猫なら日を改めて様子を見るところですが、どうしますか」。電話を取ったのは私。ハハは見た目には元気だったので驚いた。電話を切って妻と話し合った。

 飼い猫なら、手術を先延ばしす…

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