「自分なら辞めてる」文化庁前長官 補助金不交付を問う

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上田真由美、千葉恵理子、編集委員・大西若人
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 自分だったらもちろん辞めてます――。

 前文化庁長官青柳正規さん(75)は即座にこう答えた。もし任期中に、「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付問題が起きていたら?と質問した時のことだ。青柳さんに話を聞いた。

〈あおやぎ・まさのり〉 専門はギリシャ・ローマ美術考古学国立西洋美術館長などを歴任。現在、多摩美術大理事長、山梨県立美術館長などを務める。学士院会員。

     ◇

 ――文化庁が、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金約7800万円を全額不交付にした判断を、どう思いますか。

 「補助金を出すことは審査委員会で決めたのに、彼らの意見を聞かずに不交付にしたのは、非常にまずい。デュープロセス(適法手続き)になっていない」

 ――萩生田光一文部科学大臣や文化庁は、慰安婦を表現した少女像などが出ていた「表現の不自由展・その後」の展示内容ではなく、運営を危うくする事態が予想できたのに申告しなかった「手続きの不備」を理由に挙げています。

 「だとしても、公的な補助金…

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