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 きりたんぽ鍋や正月料理に必需品の「三関(みつせき)せり」。秋田県湯沢市三関地区で江戸時代から栽培される伝統野菜で、白くて長い根が特徴だ。需要は高まるが、産地は後継者不足で、高齢化が進む。

 産地を守ろうと今年4月に地元の若者と3人で起業した。建てた栽培ハウス10棟のセリが収穫期を迎えた。「生育は順調。脇役ではなく、セリが主役の看板商品を開発したい」と夢は膨らむ。

 父の背を追うように大曲農業高校、短大へと進んだ。が、「3Kで休みもなく、両親も苦労している。ネクタイ締めて、やればやっただけ評価される」と会社員の道へ。就職した県内のスーパーでは魚担当として、魚をさばいた。陳列された青果を見ては、「家だったら、もっといいものがあるのになあ」と思った。畑違いで、客観的に農業を見ることができた。

 一方で、会社員は「思い描いた…

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