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【2001年10月25日オピニオン面】

日常脅かす暴力、断つ道は

 (聞き手・本社コラムニスト 早野透)

 ――同時多発テロ、炭疽(たんそ)菌事件。テロが人々の日常生活を脅かす時代を予想しましたか。

 「新しい時代が来つつあるということでしょう。国家間の戦いではなく、国家対過激集団の戦いが初めて歴史の正面に出てきた」

背景に米への嫌悪

 「民主主義や資本主義、グローバリズムと情報・金融革命が進展する一方、そこから落ちこぼれた勢力が回教(イスラム教)の信仰と妙な形で結びつき、自爆テロの殉教者思想を生み出した。彼らはそういう社会を作り出した巨頭はアメリカだ、と。アメリカの覇権的な政治や経済制覇、文化的侵略への嫌悪感が事件を引き起こした面もある。第2、第3のビンラディンが出ないとも限らない」

 ――テロは根絶できますか。

 「現代文明への犯罪的攻撃だから、徹底的に撃滅しなくては。ただ、ビンラディンやタリバーンは異端であり、回教勢力を代表するものではない。回教世界の民族や信仰の仕分け・分析をする必要がある。回教世界への深い同情と、それをどう世界秩序に組み入れていくかを考えないと」

 「象徴的なのはパレスチナ問題だ。イスラエルとアラブの2000年来の対立が遠因にある。もちろんテロの言い訳にはならないが、これをどう解決するかという人類共同の課題が投げかけられた」

日本の対応臨床的

 ――国会審議を聞いていても、そういう掘り下げは非常に浅い印象です。

 「湾岸戦争のときのように後れをとるなといった臨床的な応急手当てに終始しているね。アラブ穏健派の国々も喜び、顔が立つ方策を探るのが世界的政治家の見識だと思う。現役のみなさんの仕事だが……」

 ――日本には独自の中東外交も…

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