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【1999年4月17日オピニオン面】

 中曽根康弘元首相(北朝鮮とどうつきあうか)

 日韓米欧シリーズインタビュー

 水害や飢餓が伝えられながら、実態がなかなか分からない。「テポドン発射」や、核施設建設、日本領海での工作活動などの疑惑が指摘されるが、対話の糸口が開けない。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と、どのように向き合えばいいのか。日本、韓国、米国、欧州の識者にシリーズで聴く。

「外」知らせぬ体制問題

 ――北朝鮮にどんな印象を持っていますか。

 「冥王星を見ているようなもので、実態がよくわからない。だから、中国の故トウ小平氏が言ったように『実事求是』、相手の出方により柔軟反応でいく以外にない。権威主義的独裁、脅威統治方式、外部との情報遮断で維持している軍事的鎖国国家だ。潜水艇事件や日本領海への工作船の侵犯事件をみると、軍事体制が続いていることが歴然とわかりますね。金正日総書記は大元帥陛下ですよ。一種の帝政を故金日成主席から血統で受け継いでいる」

 ――この体制はそう長くもたない、という見方もあります。

 「そう簡単に崩壊するとは思わない。北朝鮮国民はいまの体制が普通だと思っている。閉ざされていて外を知らないから。外交官とか一部の軍人とか、外国を知っている人は不安を感じて現状打破を考えているだろう。だが、口に出せば生命が危ない。国の隅々にまで密告制度とか、食糧の配給を減らすといった報復がある。すぐ崩壊するなんて甘い見方です」

 ――金正日体制はしばらく続くと。

 「そう思いますね。例えば中国の場合、北朝鮮を厄介視しているが、(南北が統一して)東北地方の国境まで米軍の勢力が及ぶことを警戒している。だから食糧や原油を支援して体制を維持しているんです」

 ――開放政策に転じないで体制がもちますか。

 「内政が非常に厳しくなってくると、やり方を少し変え、国際社会にある程度融合する方向に変わらざるをえないと思う。何カ月後か何年後か分からないが、いずれ封鎖的な態度を解消せざるをえんでしょう」

国交、「先陣の功」焦るな

 ――日本はどう臨めばいいので…

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