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 中山間地に暮らす高齢者の生活を支える物流システムをドローンを使って構築しようと、食品を運ぶ実証実験が29日、山口県下関市豊田町であった。結果を踏まえて年度内にマニュアルをつくり、実用化を検討するという。

 スーパーや配送業者、下関市などが連携して立ち上げたプロジェクトで、今回の実証実験には庭田地区の住民が協力した。高齢化率が5割を超え、公共交通機関もない山間部。ドローンが上空を通る私有林のすべての地権者を調べて了解を得て、実現にこぎ着けた。

 第1便では地区の住民がスーパーにちらしずしとアーモンドを注文。配送業者が車で道の駅「蛍街道西ノ市」まで運び、ドローンに載せかえた。地区の人が集まる食品加工場までの約2・5キロのルートを10分ほどかけて空輸した。

 ちらしずしを受け取った田辺悦子さん(71)は「空から届いたのに中身が偏らなかった」と満足。「先々運転ができなくなったときのサポート態勢ができるのは心強い」と話した。(山田菜の花)