中曽根氏が重んじた「ブレーキ役」 現政権にはない配慮

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編集委員・国分高史
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 中曽根康弘氏は、吉田茂元首相以来の「軽武装、経済優先」の保守本流路線とは一線を画すタカ派的姿勢が、野党や近隣諸国から警戒感をもって迎えられた。日米同盟強化や行政改革などの課題を掲げ、自ら前面に立つ「大統領型」を意識したスタイルは、平成の政治改革をへて官邸主導を強めた小泉純一郎元首相や安倍晋三首相の政治手法の源流になったと言える。

 ブレーンを集めた審議会を多用したトップダウンは、その後の経済財政諮問会議などを通じた首相官邸発の政策決定として、すっかり定着した。

 米国との関係を最優先にレーガン大統領と親密な関係を築き、これを足がかりに冷戦下の西側で発言力を確保したアプローチは、小泉、安倍両氏にそのまま引き継がれた。

 強烈な「国家」意識や「戦後…

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