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 英国の総選挙は、欧州連合(EU)からの離脱を掲げるジョンソン首相の与党・保守党が優位を保ったまま12日の投開票日を迎えた模様だ。最大の争点であるEU離脱問題への考えが、階級などをベースにした従来の英国の政党支持のあり方を根底から揺すぶっている。

「EUに乗っ取られる」

 134年の選挙区の歴史上初めて、保守党が労働党に勝つ勢いのイングランド北東部のビショップ・オークランド。

 EU離脱を望んでいるレニー・マトンさん(72)は今回、人生で初めて保守党に投票するという。保守党政権が過半数を得ることが議会の混乱を終わらせ、確実に離脱できる唯一の道と考えるからだ。「EUに財政や法律を乗っ取られ、いつの間にか操られているなんてことは望まない」

 一帯は旧炭鉱地帯。伝統的な労働党の地盤だが、EUからの離脱を求める人たちが多く、2016年の国民投票では6割が離脱に投票した。離脱支持を打ち出さない労働党への不満の票を保守党がすくいとる。今回の選挙の勝敗のカギを握る構図の代表例だ。

 地域の平均賃金は英国全体より1割ほど低く、失業率は高い。メディアに「見捨てられた地域」などと紹介されるが、マトンさんにその実感はない。草刈り機などを製造する会社に30年間勤め、広い一戸建ても購入した。「一生懸命働けば、いい暮らしができる」と感じ、自らを「善良でフェアな英国らしさ」を重んじる一人と自負する。

 そこに離脱をめぐる論争が持ち…

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