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SOMPOホールディングス 桜田謙悟社長に聞く

 損害保険や介護事業に次ぐ柱として、デジタル事業への参入を打ち出したSOMPOホールディングス。データ解析を手がける米パランティア社と共同で会社を設立するねらいを、桜田謙悟社長に聞いた。

 米シリコンバレーに研究拠点を作ったのは2016年。「このまま保険会社でいるのはだめだ」という危機感があったからです。ビッグデータ解析で米CIAを顧客に持つパランティアという会社があるのを聞いて、昨年9月に訪れました。

 パランティアを設立したピーター・ティール氏は、事故や病気に備える保険を提供するだけでなく、安心や安全に関するサービスを幅広く提供するというSOMPOのビジョンに共感してくれました。そこで一緒に会社を作ろうという話に。データを使い、リスク管理や業務効率化につなげるサービスを企業や政府機関向けに始めます。中長期的に1千億円の売り上げをめざしたいと思っています。

 データには、インターネット空間の活動で生じる「バーチャルデータ」と、個人の医療データや工場の稼働データといった「リアルデータ」があります。グーグルやアップルなどのGAFAはバーチャルデータが得意。一方で、これからはリアルデータの収集で競争になるとされますが、日本ではまだ十分に活用できていません。

 SOMPOは介護事業を手がけており、介護に関するデータが毎日入ってきます。これを解析して、「こういった介護をすると、健康状態が向上する」「認知症の進行が止まる」というデータを見つけられれば、ほかの介護事業所に提供できます。

 個人情報の面での課題もあります。今のルールでは不明確な部分もあり、国でも議論されています。リアルデータを使って豊かな日本とするためのモデルをつくっていきたいと思います。(聞き手・新宅あゆみ)