[PR]

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が、国籍を持つ国の一つであるレバノンの首都ベイルートに到着したと、欧米メディアが30日に相次いで報じた。日本を出国した経緯など詳細は不明としている。ゴーン前会長は昨年11月に逮捕され、今年4月に東京都内に住むことなどを条件に保釈されていた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは30日、事情を知る人物の話として、「ゴーン前会長は日本では公平な裁判を受けられないとして逃走した」と伝え、「政治的捕虜であることに疲れている」とも報じた。近日中にレバノンで記者会見を開き、日本を離れた理由などを説明する可能性があるとしている。

 英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は30日、ゴーン前会長と近い人の話として、29日夜にレバノンの空港に到着したと報じた。一方、仏紙レゼコーは30日にトルコ経由で入ったと報じている。両紙ともプライベートジェットでレバノンに入ったとの情報もあるとしている。

レバノン邸宅「本人はいない」

 一方、ベイルートにあるゴーン被告の邸宅前で30日、朝日新聞の現地助手が警備員にゴーン被告が在宅しているか尋ねたところ、「本人はいない」と否定された。

 ゴーン前会長は、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)と三つの会社法違反(特別背任)の罪に問われている。(ロンドン=和気真也、エルサレム=高野遼)