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 大みそかの31日、甲府市の老舗和菓子店では、従業員らが正月用の餅づくりに追われた。蒸し器から噴き出す蒸気が立ちこめる中、次々とつきあがった餅を切り分けた。

 創業90年を超す朝日4丁目の「石坂屋」。1週間ほど前から準備を始め、大福などの菓子類はつくらず、切り餅やのし餅に専念。この日も午前2時から、エプロン姿の従業員やアルバイト約20人で作業にかかった。使うもち米は1日あたり約600キロ。ピークの30日は午後6時ごろまでつくり続けたという。

 店主の石坂賢太郎さん(45)は「年始めなので、『今年も1年間、頑張ろう』と思いながら、おいしく食べていただければうれしいです」と話した。(野口憲太)