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 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日の往路、3日の復路の計10区間217・1キロで21チームが参加して争われる。2連覇を狙う東海大は戦力が充実し、優勝候補の本命。前回5連覇を逃した青学大、11年連続3位以内の東洋大も安定感が光る。10月の出雲を制した国学院大や大型ルーキーを擁する駒大も勢いがあり、この「5強」を中心に激戦が予想される。

 東海大はエントリー16人のうち、初優勝した前回大会のメンバーが7人残る。前回8区で区間新記録を打ち立てた小松陽平(4年、北海道・東海大四高)、5区の上り坂を得意とする西田壮志(3年、熊本・九州学院高)ら5区間で前回と同じ顔ぶれだ。レース当日の選手変更も可能で、補欠に回った主将の館沢亨次(4年、埼玉栄高)や前回7区を走って逆転勝利の立役者となった阪口竜平(4年、京都・洛南高)の起用法も鍵を握る。今回も復路終盤での逆転を思い描く両角速監督は「選手層の厚さはうちが一番。自信はある」と話す。

 2大会ぶりの王座奪還を目指す青学大は、エントリー選手上位10人の1万メートルの平均タイムが全体トップ。山の上り下りとなる5、6区の経験者がいないのが不安要素だが、原晋監督は「往路を終えて先頭と1分差以内ならチャンスがある」。前回9区で区間賞の吉田圭太(3年、広島・世羅高)や主将の鈴木塁人(4年、千葉・流通経大柏高)の奮起が不可欠だ。

 往路2連覇中の東洋大は今回も逃げ切りを図る。学生ナンバーワンの呼び声が高い相沢晃(4年、福島・学法石川高)を「花の2区」に起用し、1区には3年連続区間賞を狙う西山和弥(3年、群馬・東農大二高)を据えた。「復路勝負を描いているチームが多いので序盤から攻勢をかける」と酒井俊幸監督。6大会ぶりの総合優勝に向けて2位に1分以上の差をつけて復路をスタートしたい。

 国学院大も往路の布陣では負けていない。前回往路3位のメンバーが全員残り、5区で2年連続区間賞を狙う浦野雄平(4年、富山商高)は「何番でたすきをもらってもトップに立つ」。前回大会を上回る走りができれば、初の往路優勝も見えてくる。前回4位の駒大は、11月の全日本で7区区間賞を獲得した1年生、田沢廉(青森山田高)を起爆剤に上位をうかがう。

 上位10大学に与えられるシード権争いも混戦となりそうで、前回大会で13年ぶりにシード権を逃した早大や26年ぶり出場の筑波大の走りにも注目だ。(山口裕起)