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 埼玉県秩父市の秩父神社の例大祭「秩父夜祭」が2日の宵宮で始まった。冬の夜を飾る伝統行事で、地元にとっては本格的な冬の到来を告げるイベントでもある。市中心街では計4基の「屋台」と呼ばれる山車をそれぞれの町会の大勢の引き手が引いて、熱気に包まれた。

 秩父夜祭は国の重要無形民俗文化財で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産にも登録されている。300年以上の伝統があり、京都の祇園祭、飛驒の高山祭とともに日本三大曳山(ひきやま)祭りに数えられる。

 4基の屋台は金糸であしらった刺繡(ししゅう)などで彩られた豪華絢爛(けんらん)な造り。宵宮の2日は午前中から始まり、大人の引き手に子供たちも交じって「ワッショイ、ワッショイ」というかけ声をかけて市内を練り歩き、夕方前まで続いた。

 3日の「大祭」では2基の笠鉾(かさほこ)も加わり、計6基の山車が朝から市内を巡る。日中は一度休憩し、夕方から再開。夜には集まった山車が秩父神社から約1キロ離れた秩父市役所前の「御旅所(おたびしょ)」へと向かう。最後に急勾配の団子坂を一気に上り詰めるシーンと、6基が集合し花火が上がる午後8~9時台がクライマックスとなる。(原裕司)