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 2000年12月の世田谷一家殺害事件で亡くなった宮澤みきおさん、泰子さん、にいなさん、礼君の4人を悼む集い「ミシュカの森」が今年は7日と14日の2回、開かれる。「ミシュカ」は、にいなさんと礼君がかわいがっていたこぐまのぬいぐるみの名前。泰子さんの姉で隣に住んでいた入江杏(あん)さん(62)が毎年、集いを催してきた。

 今も犯人がわからないが、証拠収集が終わり、老朽化しているとして、警視庁から今年、現場の宮澤さん宅の取り壊しを打診され、協議している。

 事件の第一発見者になってしまった、泰子さんと入江さん姉妹の母(故人)は「二度と見たくない、早く壊して」と望んでいた。「事件から19年、心にとげがささったような思いで、ずっと現場保全に協力してきたのに」と入江さんは複雑な思いを明かす。遺留品も返される予定で、警察作成の遺留品リストの写真と、一家の思い出の写真を見比べながら要・不要を考える、「迷いと葛藤の毎日」だ。

 7日のテーマは「グリーフケアという希望」。入江さんは「単に悲しみを癒やす治療法ではなく、人間を大切にする思想。悲しみを社会が支え、悼みに思いをはせる公共的なメッセージだと思う」。共催する上智大学グリーフケア研究所の島薗進さんや高木慶子さんらと話す。午後1時、同大学四谷キャンパス中央図書館9階L921教室。14日は、作家平野啓一郎さんを迎え「分人主義と今 悲しみとともにどう生きるか」。午後1時、港区芝5丁目のビジョンセンター田町。

 いずれも参加費2千円。要申し込み。電子メールに名前・ふりがな、電話番号、メールアドレスを明記し神谷さん(yukikokamiya.1211@gmail.com)へ。(河原理子)