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 沖縄県読谷村在住で元型枠大工の比嘉賢輝さん(67)が木材を使ったミニチュアの首里城作りに取り組んでいる。瓦屋根の部分はつまようじを短く切って表現。15年ほど前に奉神門や南殿・番所を作りかけたまま未完成だったが、首里城火災をきっかけに完成させることを決意した。比嘉さんは「まさか首里城が燃えるとは思わず、言葉を失った。思いが熱いうちにもう一度作ってみたいと思った」と話す。

 比嘉さんは型枠大工として大阪で働いていた40歳の頃、交通事故に遭い、右の肩甲骨を折るなど重傷を負った。長期の入院を経て、右手の握力回復のリハビリのために五重の塔を制作したのをきっかけに、これまで姫路城や金閣寺、大阪城などを手掛けた。2011年、沖縄に戻った。

 奉神門や南殿・番所は現物の写真を参考にして、壁の模様や内部に独自のアレンジを加えた。これまで楚辺公民館で保管されており、11月の楚辺文化祭では来場者の関心を引いた。

 比嘉さんは作品を自宅に引き取り、ニスを塗り直したり、壊れた箇所を修復したり作業を始めた。今後、正殿などに取り組む予定だ。屋根部分に必要なつまようじは約4万本を見込む。「1年以上かかると思うが、趣味でやっているので焦らず楽しみながら完成させたい」と笑みを浮かべた。(沖縄タイムス)