がんになった妻は、記者である僕に料理を教え始めました。病状は日に日に悪くなり、病院からは「これ以上の治療はできない」と言われてしまいます。妻がブログに公開したイラストとともに紹介します。

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僕のコーチはがんの妻 第14話(全16回)

 2018年8月23日、骨のがんに放射線を照射して痛みを緩和するため妻は入院した。

 入院2日目の夜、大阪城を望む病棟のサロンで夕食の野菜炒めを食べながら、「今夜はこれをつくってみ。ニンニクとショウガを入れたら中華風や。材料はわかるやろ?」「ニンジン1本、タマネギ1個、豚肉200グラム……」と僕が答えると、「いっぺんに使おうとしたらあかんって何度言ったらわかるんや。ニンジンは半分で十分。肉も100グラム以内。ニラだけは1把入れてもええ」。「みそ汁なら1人分のタマネギは4分の1、大根は1センチ以内と覚えとけ」

 放射線の治療を受ける2週間は分子標的薬は中断する。がんが一気に広がらないか心配だったが、不安は的中してしまった。

拡大する写真・図版おっちょこちょいで妄想癖のある妻は、アウフヘーベンという哲学用語をバウムクーヘンと間違えて「おいしそう」と言っていた=妻のブログ「週刊レイザル新聞」から

 26日には自力で服を着替えられなくなった。

 27日に医療用麻薬を処方されると、ろれつがまわらなくなった。

 28日はトイレまで歩けなくな…

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