京都)加悦鉄道のSL、半世紀ぶり里帰り 展示へ整備中

寺脇毅
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 かつて京都府北部を走っていた旧加悦鉄道の蒸気機関車が4日、与謝野町加悦の旧加悦駅舎に半世紀ぶりに里帰りした。旧加悦鉄道の保存、活用を進める地元のNPO法人「加悦鐵(てつ)道保存会」が京都市から譲り受け、来春の展示に向けて整備する。

 C―160型タンク機関車(全長6・58メートル、幅2・3メートル、高さ3・13メートル)。1942年に製造され、66年に廃車となるまで客車や貨車などを引き、大江山の鉱山から精錬所まで鉱石を運んだ。69年に京都市に売却され、市大宮交通公園(北区)で展示されていたが、交通公園の再整備に伴って里帰りが決まった。

 この日は、トレーラーから車体を下ろし、レールの上に載せた。今後、NPO法人のメンバーが、部品の復元など整備を進める。作業を見守った山添藤真町長は「歴史ある加悦鉄道を町内外に知ってもらい、SLが走っていた当時を思い起こしてほしい」と話した。(寺脇毅)

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