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 南海トラフ巨大地震などの災害で列車が緊急停車した時に備え、JR九州は4日、南宮崎駅(宮崎市)で災害弱者とされる障害者の避難誘導訓練を実施した。車いす利用者や運転士、車掌ら計35人が列車からの脱出手順を確認し、避難器具を使って降車した。

 主催の宮崎総合鉄道事業部によると、障害者が参加する共同訓練は3回目。訓練はワンマン運転の特急列車(4両編成)を使ってあった。運転士や車掌は、視覚や聴覚に障害がある人にタブレット端末の画面を見せたり、声をかけたりして避難誘導。視覚障害者には避難はしごや脱出用シューターの位置、足の運び方などをアドバイスしていた。

 視覚障害のある鶴大輔さん(47)は「本当の災害では、乗務員だけでは無理だろう。周囲の皆さんの手助けが必要になると思う」。宮野原佳・宮崎総合鉄道事業部長は「訓練は乗務員のレベルアップにつながるが、やはり乗務員だけでは限界がある。乗り合わせたお客様にも協力を求めたい」と話した。(菊地洋行)