蒸し暑い日、ラーメン店に2人 重なった両足の記憶

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藤原伸雄
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 駅前商店街のはずれにあるラーメン店「淳陛屋(じゅんぺいや)」は、昨年秋の開業当初こそ行列ができたが、客が減り厳しい経営が続いていた。

 ことし8月下旬。その日も、朝から蒸し暑かった。

 坂内淳(さかうちじゅん)さん(45)=東京都葛飾区=はいつも通り買い出しをすませ、厨房(ちゅうぼう)に入った。

 何人目の客だったか、午後7時すぎに入ってきた中年の男性客と目が合った。見覚えはなかったが、「いらっしゃいませ」と声をかけると、会釈を返してくれた。

 男性は松葉杖をついていた。券売機で「特製塩SOBA」のチケットを買うと、入り口に近い席に座った。料理を待つ間、厨房の様子をずっと見ていた。

 噴き出す汗をぬぐいながら…

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