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 アフガニスタンで人道支援に取り組んできたNGO「ペシャワール会」(事務局・福岡市)の中村哲さん(73)が4日、亡くなった。中村さんの生き方に感銘を受けてきた多くの人たちが、突然の知らせに驚き、悲しんだ。

緒方貞子さんと2人「同時期に失い、大きな損失」

 2009年から1年間、国連アフガニスタン支援ミッションの政務官を務めていた上智大学の東大作教授は、「日本人に好意を持つアフガン人が多いのも、中村医師の活動が広く知られているから。中村さんと一緒に働いた若者はみんな誇りに感じてた」と話す。

 2001年9月11日の米同時多発テロ後、米英軍はアフガニスタンを空爆した。タリバーン勢力は05年ごろから息を吹き返し、08年には国土の7割が「政府ですら危なくて行けない地域」だったという。干ばつも進み、水がなくても育つケシだけに頼るようになり、麻薬産業だけで生きる若者も増えていった。

 「その中で、中村医師は灌漑(かんがい)事業がいかに重要かを、村長、市民、時には反政府勢力を1人ずつ説得し、進めていった。他の人にはまねできないこと」と言う。

 先日は国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんが亡くなった。「アフガニスタンをいかに良くすべきか考えていた2人を同時期に失ったことは大きな損失だ」

■吉永小百合さん「自分たちがで…

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