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 北九州市八幡西区で2014年7月、会社員の女性が肩と腰を刺されてけがをした事件で、福岡県警は特定危険指定暴力団・工藤会系組長の本田三秀容疑者(63)=同区折尾5丁目=ら5人を傷害の疑いで逮捕し、5日発表した。認否は明らかにしていない。本田容疑者は昨年まで、同会暫定トップの会長代行だった。

 ほかに逮捕されたのは、ともに同会系組幹部の山元信二(60)=同区光貞台3丁目=と田渕伸行(47)=同区則松5丁目=、同会系組員の宮本光陽(39)=長崎県諫早市小川町=、無職守永竜二(50)=福岡県宇美町障子岳南6丁目=の4容疑者。

 発表によると、5人は共謀し、14年7月25日午後10時過ぎごろ、北九州市八幡西区のマンション駐車場で、当時48歳の女性を刃物のような凶器で襲って約2週間のけがを負わせた疑いがある。

 県警によると、女性は市漁協関係者が経営に関与する会社の元従業員。市漁協をめぐっては、1998年に元組合長が射殺され、14年5月には孫の歯科医師が刺され重傷を負った。県警は、工藤会が市漁協の港湾工事の利権に介入する目的で組織的に女性を襲撃したとみている。

 事件後、2人組の男が車で逃げる姿が現場で目撃されていた。数キロ離れた福岡県遠賀町で14年4月に軽乗用車を盗んだとして、県警は今年1月、守永、宮本両容疑者を含む4人を盗みの疑いで逮捕。県警は、この車が傷害事件で使われた可能性があるとみている。