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 がん細胞の100種以上の遺伝子を調べ、患者ごとに最適な治療法を探る「ゲノム医療」の遺伝子パネル検査について、厚生労働省は5日、検査が公的医療保険の適用となった6月以降、薬が見つかって治療につながった患者は約1割だったとする調査結果を発表した。

 調査は、がんゲノム医療を担う全国167の医療機関を対象に実施。134施設から回答があった。

 それによると、6~10月にパネル検査を受けた患者は62施設で805人いた。このうち治療薬がみつかり、治療に結びついた患者は88人(10・9%)だった。ただ、分析中の人もおり、治療に結びつく患者はさらに増えることが予想されるという。

 パネル検査は、6月に2種類の検査システムが公的医療保険の適用となった。対象はがんが再発したり進行したりして標準的な治療が受けられない患者などで、これまでの研究から治療につながるのは1~2割程度とされていた。厚労省は調査結果をふまえ、検査体制の改善点などを検討していく。