[PR]

 岐阜市の中学3年の男子生徒が7月にマンションから転落死した問題で、市教育委員会が設けた第三者委員会は5日、男子生徒が亡くなる前日、校内のトイレで土下座をさせられるいじめを受けたと認定した。第三者委は、こうしたいじめが死亡の主な要因となったとみて、年内にも報告をまとめる。

 橋本治委員長によると、亡くなった生徒は7月2日午前、休み時間(10分間)の際に男子トイレの和式便器の前で土下座をさせられ、頭が便器に突っ込むような形になったという。同級生の男子生徒3人程度が、このいじめに関わったという。トイレのドアは開いたままで、無言で土下座をしているのを複数の生徒が目撃していた。男子生徒は翌3日に死亡した。

 第三者委は11月下旬の会合後、新たに同級生4人から聞き取りをして目撃証言を得た結果、トイレでの土下座があったと認定した。これまでに認定した金銭要求や暴力など約30件のいじめは、亡くなる約1カ月前に集中していた。第三者委は、教員が連携不足でいじめを発見できなかったため、行為がエスカレートしたとみている。

 橋本委員長は取材に対し、「最後に受けたいじめは死亡のきっかけになりやすい。(トイレでの土下座は)一番強い感じがする。1カ月以上、いじめがエスカレートして追い込まれたのを象徴していると思う」と述べた。(高木文子)