拡大する写真・図版 え・ヨシタケシンスケ 『なんだろう なんだろう』(光村図書出版)から

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 東日本大震災後あふれた「絆」という言葉は、常用漢字ではないのに、使いたい人は9割にものぼる。フェイスブック(FB)やツイッターといったソーシャルメディアやオンラインゲームで、誰もが年齢や国籍、職種を問わず、つながることができる。そのはずだったが、現実は……。2020年にあえて問いたい。つながることの本当の意味とは、つながらない自由とは、強さとは。

FBがつないだ豊かさ

 若者が子育て家庭の日常生活に1日、同行する「家族留学」を手がける「manma(マンマ)」社長の新居日南恵(におりひなえ)さん(25)は「友達」同士が交流するFBをうまく活用する。友達は3600人超。国会議員や研究者、弁護士兼NPO代表理事などと幅広い。「FBのやりとりは、対面でコミュニケーションするくらい自然なもの」と話す。

 その友達は、高校時代に教育関係の活動で出会ったリアルな関係が原点だ。彼ら、彼女らは後に、国を超えて活動する起業家になったり、大手IT会社に就職したり。従来の出身高校や大学といった同質な集団でつくる関係とは異なる。新居さんは「同じ関心を持つ人の集まりでしたが、自然と様々な業種に分かれていった。友達の友達がつながっていることもあるので、FBはコミュニティーを可視化しているとも言えます」と語る。

 仕事で誰と会い、何をしたかなどを数日に1回は発信する。「久しぶりに会っても、私が何をしているか、友達はアップデートしてくれる。私自身もつながった人を忘れないので、人間関係が豊かになる」

ツイッターの寵児は今

 一方、ツイッターを使って一時は時代の寵児(ちょうじ)になったものの、現在は距離を置く人もいる。「異論を認めない空気になっていて、気楽に書き込めない。正直、めんどくさい」。IT会社「ディグナ」社長の梅崎健理(けんり)さん(26)だ。

 高校1年生だった11年前、ツイッターを始めた。「高校生でも、政治家、有名経営者ともフラットにつながれる」と感動した。17歳の時、憧れのソフトバンクグループの孫正義さんに「会いたい」とつぶやくと、本人の目にとまり、対面。2010年の新語・流行語大賞のトップテンの一つ「~なう」では受賞者に。スーパー高校生と持てはやされ、フォロワーは、3万人を超えた。

 想定外はその後。素性を明かし…

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