拡大する写真・図版 「NEW GENE, inspired from Phoenix」(C)Tezuka Productions

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 手塚治虫の漫画「火の鳥」に触発されたミュージシャンたちによる楽曲を集めたコンピレーションアルバム「NEW GENE, inspired from Phoenix」が発売された。個性豊かなアーティスト10組は、漫画の神様が残した壮大な作品から何を受け取ったのか。

 参加したのは、浅井健一、GLIM SPANKY、佐藤タイジ、Shing02&Sauce81、TeddyLoid×Kizuna AI、toconoma、ドレスコーズ、七尾旅人、森山直太朗、やくしまるえつこ。30年のキャリアを持つベテランからバーチャルタレントまで幅広く、ロックやヒップホップ、インストに朗読など、ジャンルも様々。プロデューサーを務めたキングレコードの平野宗一郎は、「共通点はない。そこがすごい」。「火の鳥」がつないだ10組といえるだろう。

 このアルバムは、アニメや映画の主題歌やBGMを収録した、いわゆる「サウンドトラック」とは違う。すべて、作品をもとにアーティストが一から楽曲を作った新曲なのだ。

 平野によると、企画が動き出したのは、昨年春ごろ。20~30代の制作チーム7人による企画会議で、米国のヒーロー映画「ブラックパンサー」の「インスパイアアルバム」が話題に。映画の中で使われた曲だけでなく、作品にインスパイアされて作った曲も入ったアルバムだった。「自分たちが作るならどの作品でやりたいか」と話し合う中で、平野が「火の鳥」を提案したところ、「チーム全員が大好きだった」のだと言う。

 古代の日本が舞台の「黎明(れいめい)編」や35世紀以降の生命の栄枯盛衰を描く「未来編」など、長大なスパンを描く「火の鳥」。平野は「幾千年の時代を一つの絵巻物のように見せる作品。様々な音楽ジャンルでもなじむのではないかと思った」。

 ちょうど、手塚の生誕90周年を記念した事業が展開されている最中で、本アルバムもその一環に。手塚の長女・るみ子とも打ち合わせを重ね、「『火の鳥』をどう解釈するか聞いてみたい」アーティストに声をかけていった。「火の鳥」好きを公言していた人だけではなかったが、声をかけてみればジャンルはバラバラの「火の鳥」好きばかりがそろった。

 通常のコンピレーションアルバムでは、すでにある楽曲を特定のテーマに合わせて集めるのが一般的だ。しかし、今回はすべて新曲。題材が壮大で、火の鳥各編によってモチーフもテーマも違う。アーティストが悩んでしまうかもしれないと、「○○編のこのシーン」といった提案も準備していたが、無用な心配だった。「壮大なむちゃぶりに対応してくれました」

 出来上がった楽曲を「純度100%」と平野。プロデューサーやディレクターは楽曲作りから関わりイメージに合わせて試行錯誤するのが普通だが、今回はアーティストの解釈に任せた。

 アプローチは十人十色だ。森山…

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