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 サウジアラビア政府は5日、国内市場へ月内に上場する予定の国営石油会社「サウジアラムコ」の売り出し価格を1株32リヤル(約8・5ドル、約930円)に決定したと発表した。資金調達額は256億ドル(約2兆8千億円)にのぼり、史上最高額を更新する。

 これまでの最高額は2014年に中国のネット通販アリババグループが米市場へ上場したときの250億ドル。サウジ政府は上場で得た資金を新産業育成などに投じ、石油産業頼みの経済を改革する考えだ。時価総額と純利益のいずれも世界最大の上場企業となる。

 世界的な景気の減速感を背景に、原油価格は低迷が続いている。サウジが主導する石油輸出国機構(OPEC)は5日、ウィーンの本部で総会を開き、原油価格を下支えする減産の拡大などを協議。6日にはロシアなど非加盟国も交えた会合を開く。ロイター通信によると、昨年10月比で日量120万バレル減らしている産油量を、さらに日量50万バレル分減らす案を軸に協議するとみられる。(ウィーン=和気真也)