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 大量の個人情報を含む神奈川県庁の行政文書が蓄積されたハードディスク(HDD)が外部に流出した問題で、データの消去や廃棄を請け負ったブロードリンク(東京都中央区)は6日、50代の男性社員がこの問題とは別のHDDを持ち出したとして、警視庁大森署に窃盗容疑で被害届を出すことを明らかにした。

 同社によると、男性はデータ消去チームに所属している社員。神奈川県の文書流出問題の内部調査を進めていたところ、この男性が、同社が保管する別のHDDを荷物に入れて持ち出していたのを発見。神奈川県の行政文書に絡むHDDについても事情を聴いたところ、持ち出したことを認める説明をしているという。同社取締役の男性(65)は報道陣の取材に対し、「盗難とはいえ、流出の原因を作ったことを大変申し訳なく思っております。社員管理やセキュリティールールをさらに強化して再発防止策を進め、信頼を従来以上に増していけるよう全力を尽くす」と語った。

 流出したのは、納税などに関する大量の個人情報や秘密情報を含む神奈川県庁の行政文書が保存されたHDD。都内にあるブロードリンクの施設で保管されていたが、同社社員が一部を持ち出し、オークションサイトに出品したことを認めた。

 落札されたHDDは少なくとも9個あり、この中に保存されたデータの容量は27テラバイトに上る。情報流出の事案としては世界でもまれな規模に上る可能性がある。(荒ちひろ)