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 環境活動家のグレタ・トゥンベリさんが、スペインで開催中のCOP25(国連気候変動枠組み条約締約国会議)に出席するため、温室効果ガスを出さないヨットで北米から向かい、大きな話題となりました。一方、日本はCOP25の場で「化石賞」に選ばれ、温暖化対策に後ろ向きだと厳しく批判されています。待ったなしの温暖化対策。利便性にも環境にも優れた交通手段はあるのでしょうか。専門家に話を聞くと、乗り物と環境問題を考える際の「4時間の壁」や、私たちが取り組める身近な選択肢が見えてきました。

排出される二酸化炭素の2割は乗り物から

 地球温暖化は、二酸化炭素のほか、メタンやフロン類といった様々な温室効果ガスが原因になっています。このうち、最も影響が大きいとされるのが、二酸化炭素です。

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書のデータによれば、人間が出した温室効果ガス全体の76%が二酸化炭素で、その大部分は化石燃料や工業プロセスに由来するといいます。このため、世界中で脱炭素社会が叫ばれ、COP25でも「2050年までに二酸化炭素の実質排出ゼロ」が呼びかけられています。

 国立環境研究所の松橋啓介室長によると、空気中に排出される二酸化炭素全体の約2割が、乗り物(貨物用を含む)から排出されているそうです。松橋さんは、「乗り物は、化石燃料で動くものが多く、減らすのが難しいと言われている領域のひとつです。しかも交通手段を選ぶとき、多くの人たちはスピードや料金を重視します。エコな乗り物を使うのはいいことですが、生活の中でどこでも取り入れられるかというと、そう簡単ではありません」と指摘します。

 確かに、多くの人たちにとって、通学や通勤にヨットを使うことは現実的ではありません。自転車などでの移動にも限界があります。では、公共交通機関などとして使われる乗り物のうち、それぞれの二酸化炭素の排出量はどの程度なのでしょうか。

 国土交通省の2017年度の国…

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