先生のポイントカードが物議 立て替えで「私的な利益」
小山裕一
先生たち、学校の事務用品などを立て替えで買う時、自分のポイントカードにポイントを付けないで――。愛知県豊田市教育委員会が10月下旬、こんな文書を市立小中学校・特別支援学校長に出した。「私的に利益を得ていいのか」との指摘があったという。
市立小中学校などでは、生徒会費やPTA会費、学年会計費などの「学校徴収金」を保護者から徴収し、それぞれの活動に使っている。活動に必要な事務用品などを買う際、担当の教員が量販店などで立て替え払いし、領収書をもらって精算することが多い。
「先生たちが立て替え払いする際、自分のポイントカードを提示してポイントを付けている」との指摘が9月、市教委に寄せられた。市教委が複数の学校の生徒会費の会計書類を調べたところ、指摘通りだった。市教委の聞き取りに対し、学校側は「ポイントカードを示すと、割引になるので使った」などと説明したという。
市教委が会合の際、校長に渡…
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