「私は怒っています。一つはパパに対して。なぜ、あんなことをしたのか。もう一つ、嫌だと言い切れなかった自分に対しても。ママに申し訳ない。パパはママが大好きな人だったから――」
この冬、関東地方のある裁判所の法廷に、被害者の少女が書いた意見を読み上げる女性弁護士の声が響いた。被告席の男は、ひざの上で握った拳を黙って見つめている。少女は、検察官席の後ろに立てられたついたての裏側で、自分が書いた意見を聴いていた。
被告の男は少女の父だった。保護者の立場を利用して性交したとして、監護者性交罪で起訴された。初公判で父は、事実関係を認めた。起訴されたのは1回についてだけだったが、検察側の冒頭陳述や、父と少女の供述調書などによると、実態は違った。
検察官が冒頭陳述などで明らか…
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朝日新聞社会部