アフガニスタンでNGO「ペシャワール会」の現地代表で医師の中村哲さん(73)が殺害された事件を受け、上皇ご夫妻は5日、河相周夫・上皇侍従長を通じ、中村さんの遺族に弔意を伝えた。上皇ご夫妻は20年以上にわたって中村さんと交流があり、側近によると、突然の訃報(ふほう)に「驚き、深い悲しみを覚えているご様子だった」という。

 宮内庁上皇職によると、上皇ご夫妻は1996年に中村さんが医療功労賞を受賞した際に面会して以降、度々お住まいの皇居・御所に招き、活動報告に耳を傾けてきた。最後に面会したのは今年の3月。中村さんは、灌漑(かんがい)事業の前後の現地を撮影した写真をたくさん持参し、不毛の大地が豊かに変わっていった様子を熱心に説明していたという。(中田絢子